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遺品整理を自分で行うには?

2020-01-12

大切な身内の方が亡くなられた場合には、遺品整理を行うこととなります。

葬儀を終えたところで疲れが出てしまい、遺品整理という大変な作業に気力が出ないこともあるでしょう。故人が亡くなってから、何年もそのままの状態になっている事も珍しくありません。

遺品整理をしなければならない、そんな時に抱く感慨や状況は単純ではなく、対処が難しいものです。遺品整理について、どう考えればよいのか整理してみましょう。

 

(1) 遺品整理をする際のコツは?

遺品整理は業者に依頼することもできますが、心の整理をつけたい、大切な故人を偲びながらすべてを自分たちで行いたいという方もいます。

しかし、現場を目にしたとき、その大量の物品に、どこから始めればよいのか躊躇される方も少なくありません。実際、遺品整理をする機会は人生において数少ない作業なので、自分たちで行うと順調に進まないこともあります。

プロの業者が教える遺品整理のコツは、以下のとおりです。

(a) スケジュールを決める

遺品整理を行う際には、スケジュールを決める事から始まります。いつから始めていつまでに終わらせるか、自分でスケジュールを決めておくと順調に進みやすくなります。

遺品が持ち家にあるのであれば自分の好きなペースで進めることができます。一方で故人が賃貸住宅に住まわれていた場合には退去の関係もありますので速やかに遺品整理を行う必要があります。

お家のタイプに合わせて、いつまでに退去しなければいけないのかを確認して、遺品整理をいつ終わらせるのかを決めておきましょう。そこから逆算すれば、いつ遺品整理を始めればいいのか、大まかな流れが決まってくるでしょう。

(b) 身内に連絡をしておく

遺品整理をする場合、自分ひとりで始めることはできません。

自分は不要だと思って捨てたものが、他の人には必要な品だったという事でトラブルになる事もあります。遺品は相続品となりますので、なるべく相続人全員がそろった状態で行うことが無難です。

身内に連絡をして、全員の都合が良い日に集まり、遺品整理をするようにしてみましょう。どうしても遺品整理に参加できない方がいる場合には、遺品の処分方法は全て作業する人に任せるという事を承諾してもらいましょう。

(c) 各種契約を解約する

故人が生前契約されていたものを解約しておく事も忘れないようにしましょう。

特に故人の賃貸住宅に住まわれていた場合には、早急に退去の手続きや電気ガスの契約解除をしておかなければ、いつまでも支払い料金が発生します。

故人がどういったっものに契約していたのか、事前に確認をして不要なものはすぐに解約していくようにしておきましょう。

(d) 片付けをする道具を揃える

事前準備が完了しましたら、実際に遺品を片付けていくことになります。
遺品の片付けは、全員が好き勝手進めてしまうと順調に進まなくなってしまいます。遺品の片付けにも手順があるので、そちらに沿って進めるようにしてみましょう。
遺品の片付けをする際には、幾つか必要なものがあります。これらのものは、遺品整理を始める前に揃えておけば、片付け当日に買い出しへ行く必要がなくなります。

以下の6つは安全と効率化のための必需品なので事前に用意しておくようにしましょう。

      • 軍手
      • カッターナイフやハサミ
      • ガムテープや布テープ
      • マスク
      • 雑巾
      • 段ボール

これら以外でも、夏場などで熱中症対策として、飲み物を多く用意しておくと良いでしょう。

(e) 残すものと処分するものとを仕分ける

遺品整理をする際には、残すものと処分するものを仕分けていく必要があります。事前にどういったものを残しておくのかルールを決めて、作業する人全員で共有しておくと整理が順調に進みます。

遺品整理をする際に残すものを以下にご紹介していきますので参考にして下さい。

・ 現金・通帳・カード・書類など

現金や通帳、カードなどは相続品となります。
また、証券などの書類関連も相続対象となりますので捨てずに保存しておきましょう。
故人が生前へそくりをしていて、気付かずに捨ててしまうこともあります。タンスの中などを片付ける際には、注意してみるようにしましょう。

・ 資産価値のあるもの

貴金属類や美術品、骨董類など資産価値のあるものも相続の対象となります。
また、これらの品物は売却できればお金にすることも可能ですので捨てずに保管しておきましょう。
資産価値があるか分からない場合には、一度保管しておき査定をしてもらってから処分するという方法もあります。

・ 故人が大切にしていたもの

故人の方が生前大切にされていたものは捨てずに形見などにしておきましょう。
自分にとっては価値がないものでも、他の方にとっては大切な形見となる場合もあります。
故人が大切にしていたものは、売却などもせず大切に保管しましょう。

・ 故人との思い出になるもの

故人との思い出になるお品も、捨てずに保存しておきましょう。
思い出の品を見ることで、故人を忘れずに想い出すことができます。
思い出の品は形見分けするなどして、多くの人で故人の思い出を共有するようにしておきましょう。

(f) 不用品を処分する

残すものが仕分けできましたら、次は不用品の片付けとなります。
過去の思い出や故人の暮らしが生々しく感じられ、処分するのをためらってしまったり、家財道具にはまだ使える物もあって捨てにくいところですが、遺品の「整理」は、きれいに整えることではありません。ほとんど全ての物を処分することが遺品整理なのです。本当に大切なお品だけを取り出して、あとは全て処分するという原則を忘れないようにしましょう。

不用品の処分には幾つかの部類に分かれますので以下に紹介いたします。

・ ゴミに出す

ゴミとして出す場合には、燃えるゴミや燃えないゴミなど分別をしておく必要があります。ゴミの分別方法に関しては自治体によって異なりますので、事前に確認しておく必要があります。各自治体のホームページ等から分別方法は確認できますので、内容を確認して不用品を分別していきましょう。
また、エアコンや冷蔵庫などリサイクル家電4品目は、リサイクル法に則って処分する必要がありますのでご注意下さい。

・ 粗大ゴミについて

タンスやベッドなど粗大ゴミに関しては、回収をしてもらうか自分でゴミ収集施設に持ち込む必要があります。 粗大ゴミは、燃えるゴミ等のように定期的な回収があるわけではないので注意が必要です。粗大ゴミを自治体で回収してもらう方法や持ち込みが出来る施設は、事前に調べておくようにしましょう。

・ リサイクルショップで売る

日用品や家電、洋服などはリサイクルショップで買い取りをしてもらえる場合があります。
状態が比較的良いものはリサイクルショップに持ち込み、査定をしてもらうと良いでしょう。
リサイクルショップによっては、出張買取をしている店舗もあります。出張買取を依頼すれば、リサイクルショップまで足を運ぶ手間が省けます。
リサイクルショップでの査定は不用品の数量にもよりますが、1時間程度かかる場合もあります。時間に余裕をもっておくようにしましょう。

・ 廃品回収に出す

不用品を廃品回収に出すという方法もあります。
古紙などだけでなく、壊れてしまった家電を回収してくれる廃品回収業者もいますので事前に調べておくようにしましょう。

(2) 遺品整理を自分で行うメリットと注意点

 

遺品整理は、業者に依頼をすることも1つの選択肢ですが、それでは自分たちで遺品整理を行うメリットはどのようなものがあるのでしょうか。

(a) メリット1:費用がかからない

遺品整理業者に作業を依頼すると、どうしても費用が必要になります。部屋の間取りなどにもよりますが、数万円は筆意用になるので負担となってしまいます。自分で遺品整理をすれば、段ボールなどを購入するだけで良いので金銭的負担を軽減することができます。

故人が亡くなると、葬儀などでお金が必要になるため少しでも金銭的負担を軽減したい方は自分で遺品整理を行っています。

(b) メリット2:気持ちの整理がつく

冒頭でもご紹介しましたが、遺品整理には残された家族や親族が故人とのお別れをする意味があります
故人の持ち物を片付けていくことで、気持ちを整理することができます。遺品整理をしていくことで気持ちを整理して、日常生活に戻るための区切りとしてみるのも良いでしょう。

(c) 注意点1:時間がかかる

遺品整理を自分たちで行うには、メリットだけでなく注意しなければならないポイントもあります。
そのなかでも最も大きな注意点は時間と人手です。故人が生前整理(亡くなる前に自分で片付けをすること)をしていれば1~2日程度で終わることもありますが、生前整理をしていない状態では数週間かかってしまう場合もあります。
賃貸住宅に住まわれていた場合には特に急がなければなりませんが、持ち家などそれ以外の場合には、数週間程度のスケジュールを組み、慌てずゆっくりと進めていくようにしましょう。

(d) 注意点2:近著迷惑になる場合も

遺品整理をしていると騒音やホコリが出てしまうので、近所の方の迷惑になる場合もあります。
とくにマンションやアパートなどの場合は音が響きやすいので注意が必要です。朝早くや夜中に整理作業をしないようにする、事前に近所の方には騒音がする恐れがあることをお伝えするといった対処も取るようにしましょう。

(e)注意点3:精神的にも肉体的にも大変

遺品整理は時間がかかる事などから、ストレスになってしまう方もいらっしゃいます。また、重い荷物の持ち運びでもありますので、肉体的負担も大きくなってしまいます。自分の負担にならないように、落ち着いて少しずつ遺品整理を進めてみるようにしましょう。

(3) 「遺品整理を自分で行うには」まとめ

  • 遺品整理は故人の遺品を片付けることです。片付けをするだけでなく故人とのお別れをする意味なども込められています。
  • 遺品整理をするコツとしては、先ずはスケジュールや身内の方への連絡を行い、片付けをする際には残すものから仕分けを行い、次に不用品を処分します。
  • 遺品整理を自分ですると費用を抑えられ、自分の気持ちもじっくりと整理することができます。
  • 遺品整理をする際の注意点としましては時間と人手です。近隣の方への配慮も気を付けましょう。

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